毒親から逃げる方法②|お金をどう準備したか

逃げ方の実務情報

逃げたいと思っても、現実問題お金が必要だった。
私は高校を卒業すると同時に働き始めた。
毎月のお給料から15万円を家に入れていた。
決して多くないお給料から15万円を渡すと、自分のために使えるお金はほとんど残らなかった。
貯金は、なかなか貯まらなかった。

財形貯蓄という方法

少しずつでも貯めようと、色々考えた。
転職した先に「財形貯蓄」という制度があった。
給料から自動的に一定額が貯蓄に回される仕組みだ。
これを始めることにした。
財形貯蓄は給料から自動で引かれるので、家に入れるお金を渡した後の「残りのお金」とは別に、こっそり貯めることができた。
これなら、親に知られずに少しずつ貯められる。

通帳は見られていた

通帳は自分で持っていた。
でも、継母はたまに私の通帳を見て確認していた。
そして何かと理由をつけて、「これだけ出して」とお金を要求されることも多かった。
自分の通帳なのに、自由に使えない。
そんな状況でも、財形貯蓄は給料から直接引かれる仕組みだったから、通帳に金額が反映される前にすでに貯蓄に回っていた。
これが、私が見つけた数少ない「自分のためのお金」を守る方法だった。

少しずつ、確実に

時間はかかったけれど、財形貯蓄のおかげで少しずつお金が貯まっていった。
家を出る頃には、貯金は400万円ほどになっていた。
一気に貯めたわけじゃない。
毎月、自動的に積み重ねていっただけだ。

逃げた後、最初にしたこと

逃げ出した後、まず最初の1週間はシティホテルに泊まった。
1つのホテルに連泊せず、いくつかのホテルを移動しながら過ごした。
万が一、後をつけられた時のためだった。
その間に、新しい住む場所を探した。

なぜ先に家を決めなかったのか

「先に住む場所を決めてから家を出る方が、ホテル代もかからないし安心では?」
そう思う人もいるかもしれない。
私もそう考えなかったわけじゃない。
でも、賃貸を探すのには時間がかかる。
物件を探して、契約して、入居できるまで、早くても1〜2週間はかかる。
その期間、家にいながら「逃げる準備をしている」状態を続けるのは、リスクが高いと思った。
いつ気づかれるかわからない。
それに、賃貸を契約する時は不動産会社から電話がかかってきたり、書類が郵送で届いたりする。
家にいる状態でそのやり取りをしていたら、継母に見られたり、電話に出られて気づかれたりするリスクがある。
先に家を出ていたからこそ、そういった連絡も安心して受けることができた。
ホテル代はかかったけれど、安全には代えられないと思った。

お金の使い方

賃貸を借りる初期費用と、最低限の家電・家具を揃えるのに、約150万円使った。

仕事を辞めていたタイミングだったこと

当時、ちょうど仕事を辞めて、整体の資格を取るために学校に通いながら転職活動をしていた。
これは、結果的に良かったと思っている。
仕事を続けたまま逃げると、勤務先から居場所が特定されてしまう可能性がある。
継母が会社に電話をかけてくる、もしくは会社の前で待っているということも考えられる。
仕事を辞めているタイミングだったことで、その心配がなかった。
もし今、逃げることを考えていて、転職や離職のタイミングが近いなら、それを利用するのも一つの方法だと思う。

逃げてからの半年間

逃げてから半年ほどは、失業保険と貯金でやりくりした。
400万円の貯金のうち、ホテル代や引っ越し費用を差し引いて、約250万円が残っていた。
その250万円があったから、半年間は生活していけた。

もし貯金が少なかったら

正直に言うと、もし貯金がもっと少なかったら、もっと不安だったと思う。
でも400万円という金額は、一気に貯めたわけじゃない。
毎月、財形貯蓄で少しずつ積み重ねた結果だった。
もし今、逃げたいけどお金が不安だという人がいるなら伝えたい。
完璧な金額じゃなくていい。
少しずつでも、準備できることから始めてみてほしい。

次の記事では、警察と市役所で行った手続きについて書きます。
住民票の閲覧制限や警察への相談など、実際に私が行ったことをまとめます。
次の記事に続きます

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